あずさジャーナル
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◆一部マスコミへの抗議のための「積極的断筆」/ホームページ、SNSの中止について

2018.11.28

このたび綴った任期満了後の引退とその後についての文章を、非常に多くの皆様に読んで頂きました。長文で読みにくいところが多々あったと思いますが、様々な方がご自身の経験や日常生活、将来のことに引きつけて思いを巡らせたり議論をしたりして下さっていることを、心からありがたく感じています。

私はことし1月末に次期統一地方選への挑戦を断念したのち、2月にはTwitterのアカウントも削除しました。情報発信として大切な手段と思って利用して来ましたが、140文字の短い文章の中ではなかなか伝えたいことが正しく伝わらず、不毛なやりとりに発展してしまうリスクのほうが大きいと感じたためでした。その後はフェイスブックとホームページを中心に利用を行なってきました。

今回綴った任期満了後の引退とその後に関する文章も、「正しく伝わってほしい」との思いでした。もちろん、当然のことながら、様々なかたにご覧頂くので「すべて読んで頂ける」はずはなく、それは受け手となる皆様の情報の取捨選択や解釈の自由に委ねられるのですが、少なくとも私が発した「生の言葉」が皆様に届くように、と願って発信を行いました。

しかし残念ながら、このたび綴った文章を削除することを検討し、ホームページ、フェイスブックともに利用を中止しなければならないと判断することになりました。

 

理由は、メディアの取材が始まってしまったためです。

3年半前の出馬の際は、多くのメディアの方が取材に訪れて下さり、未熟な新人を取り上げて下さることに驚きながらも、インタビューなどを受けました。どの記者のかたもとても熱心で真面目なかたがたで、私自身も報道出身ということもあり、生き馬の目を抜く報道の世界で働く過酷さを思うと、誠心誠意対応しなければ、と思いました。政策や立候補の動機について必死に答えました。

しかし残念なことに外見について煽り立てる見出しが思った以上に大きくなってしまったこともあり、その後の活動では、定着してしまったイメージを払拭することが困難で、取材を受けてしまったことを深く後悔しました(もちろん、なかには外見などではなく、とても丁寧に政策や活動の中身を記事にして下さった社もあります。更には私自身、選挙戦はイメージ戦略といった「空中戦」ではなく、応援して下さる皆様とともに過酷なドブ板の「地上戦」対策をやり抜いたという自負もあります)。

そのため、これまでの任期中はテレビのバラエティ番組や雑誌の企画などの依頼(議会活動、議員活動と直接関係のないもの)については全てお断りをしてきました。「週刊金曜日」の誌面で一度、むのたけじさんと対談をさせて頂いたことがありますが、これは実際の八王子市議会での意見書の審議について私が行った質疑と討論に関するものでした。

報道の自由というものがあり、それは取材対象を多角的に分析して社会に発信するというメディアの非常に重要な責務であり自由な活動です。権力を監視して腐敗をチェックし、自由と民主主義を支える根幹でもあります。このことが脅かされてはなりません。

その意味で、私は市政に関することや、地方自治にも関連する国政のトピックについては、地方議員、政党人としての責任から、情報公開をし取材をお受けしてきました。

ただし、今回の引退表明にまつわる件については、私が伝えたかったことがメディアの手によって切り取られ、歪められてしまうことで嫌がらせ等の被害が一層拡大すること、仕事や私生活にも甚大な影響が及ぶことが予想されるため、市政に直接関係するトピックでもないことから、取材をお断りしていました。

ホームページの問い合わせフォームにもマスコミ、メディアのかた宛にその旨を記載し、ご返事もできないとしてきたのですが、複数社からこの件での取材依頼がありました。

ご連絡頂いたテレビ各社、新聞・通信各社、ウェブニュース各社の皆様には上記のことについてご説明しご理解頂き、一方的に取り扱うことを控えて下さることを約束して下さいましたが、「週刊ポスト」さんのみ、私が取材に応じなくとも、記事化しないことは約束できないというご返事となってしまいました。更には、既に市議会の同僚議員には佐藤のことについて取材を行なっているとのことでした。

また、「夕刊フジ」さんからは直接の取材依頼はありませんでしたが、やはり既に市議会の別の議員へ連絡、聞き込みがあったとお聞きしていますし、本日既に恣意的な切り取りに基づく不正確かつ一方的な記事が公開されてしまいました。ミスリードを呼ぶもので極めて遺憾であるとともに、何のために今回私は文章を綴ったのだろうという落胆と無力感でいっぱいです。

同僚議員の方々は与野党問わず、議会で激論を闘わせるなど仕事の場以外では(つまりひとりの人間同士の関係という意味合いでは)、皆さんとても良い関係を保って下さっています。この度の私の引退表明のことについてもご心配を頂き、励ましや理解を示して下さる方々ばかりです。マスコミ対応など、議会の仕事外でご負担やご迷惑をおかけしたくない、と悲しく心苦しい気持ちになりました。

市政に関することや、何らかの事件事故に関すること、仮にですが業務についての不正があった場合など、私自身が説明責任を果たすべきことであれば、市議の責任として広く取材をお受けするべきだと思う一方で、今回の件は自分自身の言葉で引退表明について綴ったこと以上には、取材を受けなければならないものだとは思っていません。

特に、過去の報道などからも外見にまつわる印象操作が行われ、面白おかしく煽り立てられてしまうことや、私生活についての個人情報などが付加されてしまうこと、何より、仕事の関係者への取材や聞き込みで周囲に迷惑を及ぼしてしまうことは避けなければならないと感じています。

嫌がらせやこれ以上の外見にまつわるイメージの流布が拡大することは、私が今回文章を綴ってきた本来の意図と目的から離れ、本当に伝えたかったことが消えてしまう結果になると予測しています。

そうしたことから、これ以上の取材要請や周辺取材が行われないためにも、私は今後のウェブ上での情報発信や意見表明は全て中止し、ホームページ、フェイスブック等の利用は控えることを検討しています。

今後、更に記事が出てしまった場合は必要に応じて、今回綴った文章も全て削除することも決断せねばならないと思っています。

発信の手段を失うことは無念ですが、私はメディアに商品化され「消費」されることは、女性が置かれている社会構造および議員の果たすべき役割、有権者との関わり方についての議論を一層遠いものにしてしまうため、望んでいません。

マスコミ、メディアが報じるべきことは、ひとりの議員の「トラブル」を外見やプライバシーに絡めてポルノのように消費するための記事ではないと考えています。報道により個人の人権や私生活が脅かされてしまうメディアスクラムの問題について、私の一件だけでなく、広く再考すべきと考えます。そのことからも、私は一部のマスコミへの抗議の意として、Twitterを閉鎖した時と同様に、「積極的断筆」を検討します。

「抗議」の形には、例えばデモなどの例を見ても、シュプレヒコールを上げ主張を高らかに謳い上げるものもあれば、沈黙によって受け手に怒りや悲しみを伝えようとするサイレントなものまで様々なスタイルがあります。私はここまで議員という立場からも「雄弁」を選んで来ましたが、いまは沈黙を選びたいと思います。任期が満了するまでの残り5ヶ月、静かに市政に専念するためにもそれが良いと判断しました。

これまで私の拙い文章を読んで下さった皆様、様々なご意見と議論をあらわして下さった皆様に心より御礼を申し上げるとともに、任期満了までの期間、議会の仕事の責任をしっかりと果たすことをお約束して、お別れと致します。

地元の皆様、いつも温かく厳しく見守って下さりありがとうございます。未熟な我が身について反省をしつつ、残り短い期間で取り組めることをしっかりと前進させます。また現場でお会いしましょう!

なお、福島みずほさんが何もコメントしていないじゃないかなどとおっしゃる人がいますが、福島みずほさんは私が出馬断念をした際も真っ先に駆けつけて下さり、これまでどれだけ親身に支えて下さったかわかりません。私のほうがお支えするはずの立場でありながら、情けなく悔しい思いでした。いまも、私の心身のことを案じてそっと見守って下さっています。私が社民党で頑張れるのは、みずほさんがいて下さるからです。

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◆追記

取材依頼を頂いたうち、ある新聞社の女性記者のかたからは、男性ばかりの報道、マスコミの世界におけるハラスメントについても可視化し議論をしていかねばならないという前向きなご返事も頂きました。

働く女性や政治家が本来の職務や役割から離れて「商品化」され消費されるような形の報道は、自由と平等、平和と民主主義を達成する社会を遠いものにします。どうかそのことについての議論が進むことを、祈っています。

そのためには同時に、私たち自身が視聴者・読者としてのリテラシーを身につけ良質な報道、ニュースをしっかりと選択していかなければなりません。マスコミ、メディアの側、特にスポンサーや広告によって支えられている企業は視聴率や発行部数(購買数)に左右され、「本当に書きたいことを書いても売れない、見てもらえない」というジレンマに陥ります。高い志をもってマスコミの世界に入った記者やディレクターの方々が、現場でそうした葛藤に悔しい思いをされている姿の数々も拝見してきました。

私たち一人ひとりが有権者として、視聴者や読者としてどう自覚的であれるのか、ということを、今こそ考えていかねばなりません。

 

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