あずさジャーナル
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「救い」が見つかりますように

2018.09.22

本日は、来週行われる決算審査特別委員会の総括質疑の原稿書き。
持ち時間がおよそ12分(答弁含む)なので、コンパクトにまとめねばならないけれども、なかなか難しい……。

今回のテーマは「引きこもりの人とその家族を救え」。
昨日は質問を投げかける予定の健康部の所管と話をしていて、支援の難しさを改めて痛感した。私はこの1年間、市民相談でご依頼のあったご家庭に家庭訪問を続けてきたが、引きこもり状態にあるご本人、ご家族の思いは深く、いたたまれない思いになる。個人情報とプライバシー保護のため、もちろんご相談の詳細を書くことはできないけれども、本当に私自身も色々と学ぶことばかりの1年だった。

健康部の職員のかたとは、引きこもり支援の困難さについて共感しあうなかで、手を取り合いたい気持ちになった。特効薬のような解決策などないが、何か少しでも、希望を見出せるような取り組みを考えたいといつも思っている。

この1年間、ご相談者のご家族に対し、行政の支援メニューや非営利団体の取組みなどあらゆる選択肢をご紹介したが、なかなか難しい。私もあれやこれやと考えたが、結局のところ、何の専門家でもない素人の自分にできたのは「ただ、会って一緒に話をすること」だけであった。オープンダイアローグ、と言えたら良いのだが、そんなたいそうなことができたとも思えない。

困難を抱えておられる人には、そのかたそのかたに様々な事情があり、何が吉と出るかわからないため、正攻法で「支援」といっても必ずしもうまくいかないのが現実だ。

実は私の母も高校の教員をするなかで、長らく教育相談の仕事に携わっていた。不登校や引きこもりの生徒とそのご家族の支援をしていた。
母にアドバイスを求めたことも何度もあったが、「関わりを持ってすぐに何かが起きるということはまずない。何年も経ってから、どこかへ行っていたパズルのピースが思いもよらないところで突然見つかって、あてはまるかのように、ふっとうまくいくことがある」と言われた。

母も幾人ものお子さんと関わり、とうとう高校在学中には問題解決に至らなかったかたが、何年も後に元気になって連絡を下さり「あのとき先生に言われたことが嬉しかった」と話してくれることがあったという。

こちらが「何とかせねば」と意気込んでいることよりも、「そんなこと言ったんだったかな」と思い出せないようなことが、不思議と相手のこころに残っていることもある、そうだ。

写真は先日、家庭訪問に行った週に自宅で作ったポテトチップス。じゃがいもを揚げながら、以前相談者のかたに「料理は面白いよ、やってみない?」と話をしたのを思い出していた。
思いつきの、何の深い考えもない自分の提案に苦笑してしまうが、過去には私自身、つらいことや悩ましいことがあるときには料理やお菓子作りをしてこころの均衡を保とうとする癖があった。

最近は呑気に能天気に料理を楽しんでいるが、過去には本当に、作業療法としての料理でありお菓子作りであったと思い返す。
「これを自分で作った」と思えること、それを食べておいしいと思えること、更には誰かがおいしいと思ってくれることが、落ち込んだこころを慰め、混沌を整理してくれた。

私には料理だったが、あの人にはどんな「救い」が見つかるだろうかと考える。どんなことでもいい、あの相談者のかたにも、「楽しい」と感じ、自分の世界と誰かの世界とをそっと結べるような、そんな救いが見つかりますようにと願っている。
生真面目で、思慮深くて、芯のある相談者のかたが、どうか自由な気持ちで過ごせますようにと願っている。

 

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