あずさジャーナル
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理性と正義を欠いた社会の病理

2018.08.02

「東京医科大(東京)医学部医学科の一般入試で、同大が女子受験者の得点を一律に減点し、合格者数を抑えていたことが明らかになった。同大出身の女性医師が結婚や出産で離職すれば、系列病院の医師が不足する恐れがあることが背景にあったとされる」(読売新聞より引用)

記事  https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180801-00050132-yom-soci

 

大学関係者の言葉に耳を疑うが、この国に根付いてしまっていまだ解消されることのない女性差別の構造を根本から見つめ直し、メスを入れるべき時。

私は、2016年7月の津久井やまゆり園事件の際に、この国には「人権」という意識が根付いていなかったのではないか、という絶望的な問いを立てざるを得なかったのだが、今ではあらゆる場面でその問いを補完する出来事、現象に遭遇することを認めざるを得ない。

女性差別、性的マイノリティの人への差別、障がいのある人への差別、人種差別、あらゆる社会的弱者、マイノリティへ向けた差別……。

差別が顕在化する社会とはどんな社会か。嘘や欺瞞がまかり通り、正義を欠いた社会ではないか。理性の力が失われ、デマゴーグに支配された一強の政治が私たちの「考える力」を奪い取る。権力のある者が利権をほしいままにし、分断と格差の広がりには歯止めがない。
人々は悪意や憎悪の感情が掻き立てられ、自分と異なる誰かを攻撃することによって自身や自身が属するコミュニティの「優位性」を確かめようとする。自分は社会の中で「まだマシ」かどうかを確認しようとする。「まだマシ」。あの人より苦しくない、あの人よりは上手くいっているはずーー。

仕事をする中で、男も女もない。誰もが能力を最大限に発揮し、社会的貢献をするための機会と権利を有している。優秀な人材が不当に跳ね除けられることなどあってはならない。
「必要悪」などと詭弁を弄する前に、女性が妊娠・出産を経てもキャリアを失わなくて済む環境の整備をしようとはなぜ考えないのか。医師不足まで「女のせい」にするのかと尋ねたい。「女は辞めてしまう」ではなく、なぜ「女が辞めざるを得なかったか」である。

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