あずさジャーナル
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ネットハラスメントについて思うこと/「認められたい」のゆくえについて

2018.06.22

◆ネットハラスメントについて思うこと

本日はこちらの記事を読んで考えたことを綴ります。

デマ、殺害・レイプ予告… 日本人女性3人に1人がネットハラスメント被害。日常生活奪われても高い法律の壁

仁藤夢乃さん、村上さとこ市議、町田彩夏さんら、実名でこうした取材をきちんと受け、被害について発信している女性の勇気は本当に素晴らしいです。

私もTwitterやFacebook、メッセンジャーなどのSNSで執拗なネットハラスメントを受けてきたことについて、いくつかの雑誌から取材依頼を頂きましたが、すべて断ってしまいました。仁藤さん、村上市議らの素晴らしい姿勢を見ているなかで、自分のその判断が良かったのかどうか、葛藤しています。

断っている理由は、私がそれらの媒体に「出る」ことによって、新たに攻撃を始める人が増えること(記事中に「いたちごっこ」とありますが、まさにそれです。目立ってしまうと新たな攻撃を受けやすいため)、また、身内だと思っている人々からも「メディアになんか軽薄に出ちゃって」「地元が疎かなのでは?」と批判を受けることが予想されるためでした。

たとえ地元で活動をしっかり行なっていても、メディアに出ることは必ずと言っていいほど「浮ついている」というイメージがついてしまうので、危険だと判断しました。

2015年は何度か雑誌や新聞のインタビューを受けましたが、その度に大きなバッシングがありました。誹謗中傷などは仕方がないので気にしないようにしていましたが、残念だったのは、それまで応援して下さっていた方々のうちからも、それらの取材を受けたことに対する批判が相次いだことでした。

典型的なのは2015年11月の朝日新聞の取材を受けた際のもので、「なぜ容姿ばかり」という見出しで、他の元女性議員のかたとともに大きく写真やインタビューが掲載されたときでした。その記事は、当初は女性議員への差別やハラスメントがテーマの取材ということでしたが、私が取材で語ったことのほんの一部が切り貼りされ、全く受け入れられない内容のものとして掲載されました。今でも、思い出すと悔しくてなりません。それ以来、私は必要外の取材を受けることをやめました。たった一度の記事で、受け入れがたい「イメージ」がついてしまい、地道に活動してきたことや、信条までが誤解されるのが恐ろしかったためです。

取材されたものは、どんな形で記事になるかはわかりません。「そんな趣旨で話をしていないのに」と思うような記事になってしまうことも多くあります。しかし、記事を目にする人には書かれたことが全てですから、イメージが固定化してしまい、払拭するのが困難になります。

これまでテレビ出演の依頼も幾度か頂きましたが、「地方議員の意義、社民党の議員としての活動を知ってもらうチャンスだ」と思う一方、「出てしまったらもう応援してもらえなくなる」という不安のほうが大きく、結局すべて断ってしまいました。その判断が良いものであるのかどうかはわかりませんが、当選後に先輩から「地方議員がマスコミに出る必要はない」と教わったことは、今後も守っていこうと思っています。もちろん、党に関することや議会に関することなどへの必要な取材については、これまで通りしっかりと責務を果たしたいと思います。

ただし、こうして実名で告発を続け、取材にもしっかりと応じている女性の姿を見ると、これまでの判断について、それでよかったのだろうか、と葛藤する思いはあります。今後、ネットハラスメントやネットストーカーに関する私の経験も、法整備の要請を進めていく上で、もしかすると役に立つかもしれない、と思うことがあります。

議員を引退してからになると思いますが、政治活動、議員活動をするなかで遭遇した様々なハラスメントについて、きちんとまとめる機会を持てたらと思っています。そうすることで、今後政治活動、社会運動、市民運動を志す女性や若い人たちに、対処法やヒントを得てもらえたらと願っています。

◆「認められたい」のゆくえについて

もうひとつ書いておきたいのは、「ネットハラスメント」「オンラインハラスメント」というものは、殺害予告やレイプ予告のような凶悪なものだけを指すものではないと私は思っている、ということです。

執拗かつ頻回な書き込み、メールやコメントで一方的な思いの押し付けを繰り返すこと、揚げ足取りが目的のリプライ、更には、自分の思い通りの返事が来ないことに立腹し、中傷を繰り返すことなども含まれると思っています。正当な批判と、人格攻撃や誹謗中傷の区別がついていない人も多いと感じています。
相手の立場や関係性(断りにくい立場にあるなど)を利用して、相手の私的な領域に踏み込んだり、頻繁に「オレ/私の相手をしろ」という圧力をかけることも、ハラスメントだと感じています。

以前に「マンスプレイニング」という文章を書いたなかでも言及しましたが、これらのハラスメントは、若い人、女性に対して目上の男性から行われることが多いように感じています。もちろん、女性から、ということもあるでしょう。ただ、私自身がこれまで受けてきたハラスメントは、圧倒的に年上の男性からでした。これは思想信条などは関係がなく、リベラルを自認する男性たちのなかにも、女性に対しての関わり方が支配的、依存的である人々はいます。

相手を、自分の満たされなさや承認欲求のはけ口にしてはいないか。その「連絡」「書き込み」は本当に必要なものなのか。互いに頻繁に必要外の連絡を取り合いたいほど親しい間柄なのか。相手が同性であったなら、そもそもその「連絡」「書き込み」をするのか。連絡をとりたい、書き込みを続けたい「動機」は何であるのか。「言うことをきかせたい」「自分を認めさせたい」という私的な執着ではないのか……などなど、
オンラインで相手に接触する際に、「ちょっと待てよ」と一考することが、まずは大切なのではないかと思っています。

ネットハラスメント、オンラインハラスメントの根底にあるものは、嫉妬や憎悪だけでなく、
「寂しい」「認められたい」「自分のほうを向いてほしい」という思いではないかと考えています。
「承認」を求める現代人の病、ではないかと思っています。

#ネットハラスメント #オンラインハラスメント
#承認欲求ハラスメント #認められたい思いのゆくえ

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