あずさジャーナル
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大人になっても

2018.01.13

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本日の会合等を終えて帰宅。
夕飯の支度をしながら、何とはなしにテレビをつける。
最近、ニュース以外の番組を殆ど見なくなってしまった。ドラマ、映画の見られるhuluで、懐かしいドラマを探して見るのが楽しみのひとつとなっている。
先日、1999年のTBSドラマ「美しい人」が配信されているのを見つけた。このドラマは私が中学3年の頃に放送されていたもので、当時は何だか「いけないもの」を見ているような思いになり、家族に隠れてこっそりと見ていた。脚本は野島伸司さん、主演は田村正和さん、常盤貴子さん、大沢たかおさんだ。
あらすじは、刑事である夫から激しい暴力を受けている女性が、夫から逃れるために顔を整形して別人となり、整形手術を行なった医師と恋に落ちる、というものだ。医師は飛行機事故で亡くなった最愛の妻の面影を追って、逃げてきた彼女を亡き妻そっくりに整形してしまう。
当時はまだ、「DV」という言葉を私は聞いたことがなかった。15歳の中学生だったからなのか、DVという言葉自体が今ほど広まっていなかったからなのかはわからない。当時感じたのは、女性が家庭から抜け出そうとする時、「世間」から日の当たる場所で差し伸べられる援助は少ないのだ、ということだった。

ドラマの中で、常盤貴子が田村正和とこんな内容のことを言い合う場面がある。「僕は妻を自由にさせてきたつもりだよ」「ほら、『させてきた』って言うでしょ。女性は自由にしてても、罪悪感を感じてしまうようになるのよ」。

15歳の私には、大人の男女がじゃれ合って気持ちを試し合っているかのように感じられたものだったが、33歳になったいま、このドラマを改めて見てみると、当時の世相や今と大して変わらぬ「世間」の息苦しさなどがしみじみと、現実的な経験と結びついて考えさせられる。ドラマを包み込むジェーン・バーキンの歌も哀しく切ない。

田村正和さんの演技には、老いの始まりを静かに受け止めようとしていた男性が、それまでの人生を揺さぶられるような出来事に戸惑いながらも、過去をやり直そうとするかのような「抗い」を見せる姿が見事に表されている。年を取っても他者と理解し合う喜びを求めることのいとおしさが描かれている。

大人になってから振り返ってみるドラマは、10代の頃の瑞々しい感性で受け止めるようなときめきや高揚感は少なくなってしまうが、その分、自分自身の生活や仕事、親しい人々との、時に煩わしくもある関係やしがらみに引きつけて感じ取る部分も出てくる。

善悪の判断や、ある程度の分別もつくようになってきたと自分自身について思う一方で、こうしてドラマを見ていると、大人になってもまだ適切な答えが見つからないな、と思うことも沢山あることがわかる。

TVドラマっていいな、と思いながら眺めている。

みなさんの「懐かしいドラマ」は何ですか。

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