あずさジャーナル
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都市計画再考

2017.10.30

本屋に寄ったら、E.ハワードの『明日の田園都市』の新訳を見つけた。
八王子市が中核市となった2015年、新たな土地利用制度の創設に関して9月議会で質問をしたが、その際、都市計画の勉強のスタートに読んだのがこの本である。

ハワードは社会主義的な考え方に基づくインフラの共有化について、人間の利己性の側面及び、独立性・自主性の側面からの困難をあげて反論している。
一方、資本主義のもとで実現される田園都市の中では、住民たちが土地を移ることなく働く場を手に入れ、その土地で行われる事業の創始時点から地代を支払い、その地代が新たな消費者の招致につながるのだと説明されている。
この考え方は、まさに八王子市のように広い土地を有する地方自治体の土地利用の考え方、大規模な土地の改変を伴う産業振興目的の拠点整備においていまなお主流であると感じる。

私はこれを更新する都市計画の新しい考え方、つまりは環境保全と災害リスク、自然との共生、人口減少に対応したまちづくりを考えていかねばならないと思うのだけれど、八王子市は都市的な側面と「田舎」の側面の両方を備えたまちとして、都市計画において未来志向の挑戦ができる自治体なのではないかと思っている。
‪『明日の田園都市』の次に読んだのはトマス・ジーバーツの『都市田園計画の展望―「間にある都市」の思想』だが、これはとても興味深かった。これを読んだ頃、ちょうど常任委員会で富山市を視察してコンパクトシティのあり方について学んだのだけれども、八王子はまた事情が違うなと感じたのだった。‬

まだ「これだ!」と感じる理論的なベースが見当たらずにいるので、住民の皆さんから寄せられる声をヒントにしていきたい。この2年間、土地の利用方法をめぐる住民運動を展開しておられる地域の皆さんらと様々なお話をしてきた。個別に争われることの多い住環境に関する様々な「権利」を集合的にとらえる「地区集合利益」の考え方(岩橋浩文氏による定義)を見つけて「なるほど」と思ったのも、地域の皆さんからお話を伺い、紛争の解決方法を考えるなかにおいてであった。都市計画は現場からだ!

‪そんなこんなで本日は小林敬一『都市計画変革論』という本を見つけ購入。早速読んでみよう。‬

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